学問の神様として信仰を集める吉備真備公を祀る真備町箭田の霊廟『吉備様』で毎年恒例の合格祈願祭が執り行われました。
合格祈願祭は、遣唐留学生として当時の中国に渡り、儒教や天文学などを学び、奈良時代に学者として活躍した吉備真備にちなみ、毎年1月の第2日曜日に行われています。2回に分けて行われた祈願祭には、入学試験を控える受験生や、その家族、また、家内安全や健康を願う人など、およそ10組が訪れました。
新型コロナウィルスの影響もあってか、例年よりも少ない人数での開催となりました。始めに、吉備寺の杉岡正規住職により経が唱えられ、参列者も自身の願いの成就を祈願しました。
続いて、護摩焚きが執り行われ、参列者の名前と願いが書かれた札添護摩を住職が1枚ずつ燃え盛る炎へ投じていきました。
境内では、吉備真備公顕彰事業奉賛会の会員による甘酒のふるまいがあり、祈願を終えた参列者たちが冷えた体を温めていました。




