倉敷市在住の現代彫刻家、三宅弘子さんが、去年の倉敷市文化連盟賞受賞を記念して、個展を開いています。
会場に入ってまず、目を引くのが、金色のタイルを張った床に、たくさんの卵が並べられた部屋です。半分に割った大小さまざまな卵、36組の断面には、金色と黒色の黄身が見えています。金は生命体の光、黒は他の人とは違う個性。「その両方が入り混じることで、人として成長し大きく羽ばたける」という思いから、三宅さんの近年の作品は、羽をはやしたり、足をつけてヒヨコに変身させたりしています。三宅さんは、10年前、古希を迎え、山陽学園短大教授を定年退職したのをきっかけに、「生まれ変わる気持ちで」と、卵型の木彫を作り始めました。会場には、同じ形、同じ大きさの卵はなく、生命の根源となる卵をどこか母性的な優しい目線で作り上げた作品ばかりが並んでいます。倉敷市在住の現代彫刻家、三宅弘子さんの作品展は、今月11日(日)まで、倉敷市中央のギャラリーKで開かれています。




