国土交通省は小田川と高梁川との合流点を下流に付け替える治水対策を進めています。
それに伴って行われている南山の掘削工事の現場が報道陣に公開されました。
国土交通省では増水時に高梁川に支流の小田川の水が流れ込みにくくなる影響を抑えるため小田川と高梁川との合流地点をおよそ4・6キロ下流に移す工事を去年の6月から進めています。
この事業で大規模な工事となるのが小田川の新しいルートを確保するため標高およそ70メートルの南山を削り取る工事です。
南山の掘削工事は今年の1月から本格的にはじまりその工事現場がきょう報道陣に公開されました。
国土交通省によると現在は山頂からおよそ30メートルまで掘削が進んでいて今年度中には元の山の高さから半分の高さになる予定です。
合流点付け替え工事は当初10年を予定していましたがおととし豪雨災害が発生したことから工期を5年間に短縮し2023年度の完成を目指しています。
現場では工事を効率的に行うため10トン ダンプカーと比べて3倍の土砂を積載できるダンプカーなど大型の重機が使われています。
さらに南山の法面(のりめん)の整備などには3次元のデータで設計された図面を基にして重機が自動で掘り進めるICT=情報通信技術も活用されています。
小田川と高梁川の合流点付け替え工事の事業費はおよそ380億円で2023年度の完成を目指しています。




