新型コロナウイルスの影響で県内の多くの学校で修学旅行が中止となっています。小学校での思い出を残してほしいと倉敷市の小学校の多くが代替えとして県内での日帰り旅行を実施しています。
呉妹小学校と二万小学校は、少人数のため毎年合同で修学旅行を行っています。
呉妹小学校の児童は朝7時前に集合しました。
倉敷市内の小学校は例年一泊二日で県外へ修学旅行へ行っていましたが、今年は新型コロナの影響で中止。
小学校63校のうち47校が代替で県内日帰り旅行で香川や鳥取など近県での日帰り旅行が14校。
実施しない学校が2校です。
二万小学校と呉妹小学校も、京都・奈良・大阪への旅行を取りやめ、県内への旅行に変更しました。
一行が訪れたのは、玉島インターからおよそ1時間の場所にある備前市です。
備前市伊部の備前焼窯元備州窯では検温、消毒のほかビニールで敷居をつくるなど徹底的な新型コロナ対応をしていて県内18の小・中・高校が修学旅行で訪れています。
今回は、リモートで備前焼の器とコップのレクチャーが行われました。
児童たちは、手びねりという手法でオリジナルの作品を制作していきました。
児童たちは1分で1個の器を制作する陶芸家の職人技も見学しました。
続いては修学旅行のお楽しみお土産タイムです。
児童たちは自分の気に入った物や家族にお土産を選びました。
次に訪れたのは日本最古の庶民の学校として知られる「旧閑谷学校」です。
国宝の講堂では孔子が弟子に教えた「思いやりの心を持つこと」や「あきらめずに努力する」など5つの論語を学びました。
また史跡の見学も行われ閑谷学校の瓦は備前焼で作られており300年経っても割れないほど丈夫であることなど説明を聞きました。
小学校生活を締めくくる修学旅行。
今までと違う形にはなってしまいましたが、児童たちにとっては良い思い出が残ったようです。
校長先生によりますと備前市を見学したあと瀬戸内市のヴィーナスロードや岡山城なども見学し児童たちは修学旅行を満喫したそうです。
子ども達も言っていましたが、岡山県について知る良いきっかけにもなったようですね。




