竹を粉末状にした竹パウダーは、農作物の肥料として発芽の促進や収穫量アップなどに有効であると最近注目を集めています。その竹パウダーの効能に着目し、手軽に製造することができないものかと倉敷市真備町の浅原武計さんは、竹を削る電動の粉砕機を手作りしました。
機械いじりの好きな浅原さんが考えたのは、ホームセンターなどで売られている草刈機の刃を使うことでした。10枚の刃を重ねモーターで高速回転させそこに、竹を差し込んで一気に削るというものです。浅原さんは、「荒れた竹やぶがいっぱいあって竹やぶをきれいにしようと、間伐することを考えてその竹を利用して何かできないかと思ったら竹パウダーに加工することが一番良いのでは」と思って、製造機を考案し、試作したそうです。竹パウダーは、ミネラルや糖分を豊富に含み発酵すると乳酸菌を発生させます。その乳酸菌発酵パワーが土壌の栄養分を増加させることから土壌改良剤、また、生ゴミを堆肥に変える処理剤として活用されています。「あらゆる農作物に有効な竹パウダーを大量生産できる方法を考え、真備町の竹を使って商品化にしたい」と浅原さんは意気込んでいます。




