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“大切なもの”残す記録本の制作へ

一昨年の西日本豪雨で被災した思い出の絵や手紙など「大切なもの」を残す活動を記録した本の制作が動き始めています。

傷んだ子どもの絵や、泥を被った母子手帳…西日本豪雨で被災した普段の生活の中にある「大切なもの」たちです。
岡山市で絵画の修復士をしている斎藤裕子さんは、一昨年の西日本豪雨の時に、美術関係の知人に呼びかけ、「西日本豪雨災害『大切なもの』無償応急処置出来る事を出来るだけチーム」を発足させました。
始めは倉敷市西岡で子どもが書いた思い出の絵や書、写真などの「大切なもの」の応急処置や修復作業を行いました。
これまでこの「大切なもの」を残す活動をしたのは、47家族にものぼります。

作業が落ち着いてきた今年の春、斎藤さんは、ものを残していく意義やほかの団体の取り組みについてまとめようと、本の制作を決めました。
本のタイトルは、『「残す。」—西日本豪雨災害 私たちは真備に何を残そうとしたのか?—』。
中身は「残す」「つなぐ」「伝える」の3章に分けて、「大切なもの」チームに関わった人などおよそ30人が執筆します。
第1章の「残す」は、絵や写真、文化財などを保存活動をまとめたり、応急処置のマニュアルなどについて記します。
第2章「つなぐ」では、NPOや地域団体地域や人のつながりをつくる活動について、第3章「伝える」では、アーティストなどがそれぞれの立場から災害の教訓をどう伝えていくかをつづります。
倉敷市立美術館の佐々木千恵学芸員は、「伝える」のパートが担当で自身が出前講座で小学校に行った経験を交えて執筆します。

本の制作に向けて始めたクラウドファンディングは目標金額の100万円をすでに超えていますが、期限は今月21日までで、集まった額によっては全面カラー印刷にする予定です。

本は来年1月に完成予定で、全国の主要な図書館に寄贈します。

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  • 放送日:2020/08/11(火)
  • 担当者:引地麻衣夢
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