西日本豪雨災害から2年を迎えたきょう、甚大な被害を受けた倉敷市と総社市で追悼行事が行われました。
倉敷市の追悼式は新型コロナウイルスの感染予防対策のためおよそ300人が参列した去年より規模を縮小し、遺族と関係者のみで行われました。
参列者は災害関連死を含め犠牲となった70人に黙祷を捧げました。
平成最悪の水害となった西日本豪雨災害は倉敷市真備町を流れる小田川とその支流で8カ所の堤防が決壊し、およそ4000世帯が被災。
浸水の深さは最大で5メートルを超え、犠牲者の8割が住宅の1階部分で発見されました。
当時92歳だった祖父の須増清四郎さんを亡くした須増藍加さんが遺族代表の言葉を述べました。
現在、3分の1が完了している高梁川と小田川の合流点付け替え工事は2023年度の完成をめざし、堤防の強化工事なども急ピッチで進められています。
真備町で被災した住民のうち1178世帯、3047人が今もなお仮設住宅での暮らしを余儀なくされています。
倉敷市は住宅の再建や確保が困難な人を対象に真備町内の3カ所に災害公営住宅を整備していますが、戸数に対して入居希望者はおよそ70上回りました。
市は落選者に家賃を補助するとしています。
式典のあと、会場には一般の参列者が訪れ、花を手向けていました。
献花台は明日も午前8時半から午後7時まで真備支所1階に設置されます。




