県立倉敷南高校出身の大学教授が、23日、33年ぶりに母校を訪れ、理系学部を希望する3年生の後輩たちに免疫学の授業をしました。
母校にやって来たのは、倉敷南高の2期生で、現在、東京大学医科学研究所教授の三宅健介さん51歳です。専門は免疫学で、若手研究者の育成を目ざす文部科学省のアウトリーチ活動、いわゆる「出前講座」として母校で授業をすることになりました。授業は「我々の体はなぜ腐らないか?」をテーマに、動植物が腐るという現象は、感染症に侵されている状態であると説明した上で、ヒトや動物の体の中には、病原体を察知するセンサーがあり、感染症を防ぐためにそのセンサーが病原体を排除するなどさまざまな役割を果たしている」と、三宅さんが感染遺伝学分野で研究を進めている内容の一部を解説しました。授業のあと、三宅さんは、受験勉強の方法や医学部の臨床分野から免疫学分野へ移った理由などを話し、後輩の3年生たちは、熱心に聴いていました。




