新型コロナウイルスの影響で、看護学生たちの病院実習が困難になっています。
次世代の医療を担う看護学生の様子を取材しました。
倉敷市粒浦の倉敷看護専門学校です。
倉敷市と倉敷市連合医師会が共同出資した公益財団法人倉敷市保健医療センターを母体としている学校です。
現在、およそ180人が看護師国家試験の合格を目指して取り組んでいます。
本来であればこの時期には病院実習が活発に行われているはずでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、医療機関での実習中止が相次ぎ、4月以降実習が行われていません。
そこで中止となった病院実習の代わりに実習先の状況を想定した学内実習に切り替えて対応しています。
本来は、所定の実習時間をこなさないと国家試験の受験資格が得られません。
新型コロナの影響で看護学生の病院実習実施が困難なことから、厚生労働省は今年2月学内実習に切り替えても受験資格を認めると通達しました。
学校では分散登校を行い、マスクの着用など感染防止策をとるなど対応しています。
また、病院や大学などの医療関係者を講師にしている授業が全体の7割を占めていることから、ビデオ会議システムを使ったオンラインでの授業やDVDを視聴して課題に取り組むなど対面授業の割合を少なくしています。
しかし、実習で学べることは大きく、将来目指す看護師像にも関わってきます。
学生たちは不安を抱えながら、この苦難をバネにしようと学内実習に取り組んでいます。
倉敷看護専門学校では、6月下旬からは、一部を除いて病院や施設の実習が再開される予定とのことです。




