玉野市玉にある玉野市民会館は、きょう3月31日をもって
60年の歴史に幕を降ろしました。
玉野市民会館は、1960年に建設されました。
当時は市電が目の前を走っており、1300人収容できるホールでは様々な式典やコンサートなど、市や市民の文化、イベントの中心的役割を担ってきました。
1年を通して、講演会や、定期演奏会が行われるなど多くの市民の思い出の場所となっています。
【インタビュー】 市民はー
多くの市民から親しまれてきた玉野市民会館。
500席以上の座席を持つホールとしては、県内で一番古く
築60年が経つことから建物の老朽化が進んでいます。
玉野市は建て替える予算もないことから、3月31日をもって閉館することを決めました。
3月22日、感謝の気持ちを込めて
市民会館を利用する人達が合同で
最後のコンサートを開く予定でしたが
新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
しかし、市民会館の最後のコンサートを実現させたいと
実行委員会有志が集まりました。
実行委員では動画や写真で記録に残し、新たなホールの建設につなげたいと無観客で演奏会を行うことを決めました。
【インタビュー】
サラコンサート実行委員
東 りえさん
実行委員会は市民会館の様々な場所を写真や動画で撮影、
また本番の照明は学生が行うなど市民手づくりでコンサートの準備が進められました。
そしていよいよ本番です。
元劇団四季の合田友紀さんがステージにたちました。
市民会館本館は、2020年度中に解体されることが決まっています。市民の芸術・文化活動の場として多くの人に親しまれてきた市民会館。
新しいホールでの幕開けを祈りながら、60年という長い歴史に幕を降ろしました。
今回実行委員会が撮影したものは
新しい文化施設を考えるための材料として様々なところで
上映したいとしています。




