型を使って模様を染める「型染」の世界を堪能できる展覧会が倉敷民藝館で開かれています。
今月10日にリニューアルオープンして初めて行われる企画展です。
型染とは、紙や木の型を使って布や紙に模様を染める染色方法の一つです。型を使うことで、反復して模様を付けることや手作りでありながら量産できるという特徴があります。
こちらは、戦後のキリスト教美術の第一人者、渡辺禎雄の掛け軸です。
旧約聖書を題材に過酷な暮らしの中で生きる2人の女性の足取りが描かれています。
作品は3部屋に渡りおよそ150点が展示されていて、すべて倉敷民藝館に収蔵されているものです。
岡山県で19世紀に生産されていたとされる型染の布団地は配色と縞の細さが特徴です。
同じく19世紀の作品では紅型=「びんがた」という沖縄を代表する伝統的な染色を使った着物も並び、さまざまな型染の世界を楽しむことができます。
このほか生活に溶け込むカレンダーや人間国宝・芹沢銈介の暖簾なども展示されています。
「心おどる型染の世界」は今年8月31日まで倉敷民藝館で開催されています。♯




