倉敷市福田町の諸国郷土玩具館で土でできたお雛様の展示が行われています。
倉敷市福田町にある諸国郷土玩具館は館長の森岡敏正さんが収集した全国の郷土玩具を展示している博物館です。
企画展示は季節によって内容を変え毎年この時期は土雛を展示しています。
会場には、今では珍しい明治時代から平成までの土雛およそ500体が顔を合わせました。
土や瓦が有名な愛知の三河や島根の長浜の人形をはじめ鹿児島から青森まで、全国各地の土雛が飾られています。
人形によって女雛の持つ扇の向きが違ったり九州のものは着物の袖口が折りたたまれていたりと地域の特色がうかがえます。
また、土雛は一人の作家が成形から彩色まで行うので同じものがふたつとなく、人形の表情もそれぞれです。
訪れた人は、人形をひとつひとつじっくりみて魅力を感じていました。
土雛以外にも、鹿児島の糸雛や伝統的な漆塗りをいかした山口の大内雛など各地のひな人形が並びます。
諸国郷土玩具館の「土雛展」は4月12日まで開かれています。




