染織家 山本 和子さんの染織作品を集めた特別展が倉敷民藝館で開かれています。
山本 和子さんは、女子美術大学工芸科の出身で、現在67歳。民芸運動の創始者 柳 宗悦の甥で、染織家の柳 悦孝さんと柳 悦博さんから民芸の思想について学んだのち、岡山大学教育学部の非常勤講師を務めるなど人材育成に貢献しています。作品展のテーマは、「森・甍・海峡」。山本さんの住む姫路周辺の自然や姫路城の屋根瓦、瀬戸内の風景を題材にさわやかな風とおだやかな光を感じさせるおよそ80点の作品が並んでいます。山本さんは、糸の段階から染めていく絣の技法にこだわり、緻密な計算のもとに手仕事で織り上げています。いずれの作品も時代にとらわれないシンプルで飽きのこないデザインで、日々の生活の中に自然に溶け込める用の美が追求されています。染織家 山本 和子さんの作品展は、27日(日)まで倉敷民藝館で開かれています。また、19日(土)には、山本さんが講師を務め、卓上織機を使ったワークショップも開催されます。




