「木版画の詩人」と呼ばれ、近年人気を集めている版画家 清宮 質文さんの作品展が、倉敷市立美術館で開かれています。
清宮 質文さんは、静かな風景に漂う寂しさや悲しさを版画で表現したことで知られています。この作品展は、岡山県内のコレクターの協力を得て倉敷市立美術館が企画しました。会場には木版画や制作に使用した木版などおよそ80点が展示されていて、清宮さんの作品をこれほど多く集めた展示会は西日本では初めてとのことです。平成3年に73歳で亡くなった清宮さんは生前、「自分の作品は悲しみとともにある」と語っていて、深い色合いで静かに心に滲み入るような作風から「木版画の詩人」と呼ばれています。展示された作品にはどこか寂しさが漂うとともに、懐かしさも感じさせてくれます。清宮 質文展は、6月27日まで倉敷市立美術館で開かれています。




