主に高校生など新規の学校卒業者を対象に求人を行う事業所に、公正な採用選考をしてもらおうと、玉野市で企業向けの人権啓発講演会が開かれました。
講演会には玉野市内、39の事業所から45人が参加しました。講師を務めたのは元県教委人権推進員の佐藤正典さんです。講演のテーマは「人権意識と企業活動」。佐藤さんによればどんな人でも必ず先入観を持っていて、採用の場においては、それがマイナスに働くことが多いということです。採用側の事業所は、応募者の家族などは採用基準にせず、本人の適正や能力だけで判断して欲しいと強調していました。文部科学省によると今年春の県内高校生の就職率は93・6%で前年を3・3ポイント下回りました。岡山県では景気が徐々に回復しつつあるという見解を示しましたが、市内の高校生の主な就職先である製造業や事務・販売系は、依然として厳しい状況が続いています。玉野公共職業安定所では今回のような講演を行い、少しでも新規学校卒業者の就職率の上昇を促したい考えです。なお、玉野公共職業安定所管内の高校生の就職については、9月16日から一斉に採用試験が始まります。




