若竹の成長過程でみられる竹の水「竹水」。この「竹水」から生まれた化粧品B20Wは、発売開始から3年目を迎えます。竹水の開発に取り組むエコライフ・マビの実情を取材しました。
竹水化粧品B20Wの発売から3年目を迎えた今年4月、販売会社のエコライフマビは、代表取締役社長の役職を堀口昭良さんから中山悍慈さんへ引き継ぎました。中山悍慈さんといえば、去年、肺癌を克服したことで注目を浴びました。今年の竹水の採水作業は、すっかり元気になった中山新社長のもとで、行われました。竹水を採る作業は、夕方、竹林に入り、タケノコが4~5メートルに伸びた若竹の途中を切ります。その切り口にポリ袋をかけて若竹が地下茎から吸い上げる水を袋に溜めていきます。竹水が採れるのは、5月中旬から下旬にかけてのわずか20日間ほどです。ポリ袋をかけた翌朝、太陽が高く昇らないうちに竹水の回収作業を行います。竹水は、一晩で平均1リットル袋に溜ります。多いのものでは、4リットルから6リットルもの竹水が採れることがあります。今年、採取した竹水は、約1500リットル。ろ過した竹水を、ペットボトルに入れて冷凍保存しました。5月25日は、中山社長自ら総社吉備路ロータリークラブの例会に出向き、竹水を実際に飲んでもらいながら竹水の良さをPRしました。竹水を使った商品開発への夢は膨らみますが、化粧品の売り上げは、宣伝力不足による伸び悩みが続いているというのが実情のようです。商品には自信があるのに売れない。しかし、売るための宣伝広告費もない。売り上げが伸びなければ、新しい商品も作れない。こうした状況を打開するために何をすればいいのか?竹のまち真備町でタケノコに続く竹水という貴重な特産品の良さを知ってもらうための模索は、続きます。




