下津井の冬の風物詩、「干しダコ」づくりが最盛期を迎えています。
下津井のマダコ。潮の流れが速いこの地域で獲れるマダコは足が太く身が引き締まっています。今年も11月下旬から1か月弱という短い期間で干しダコづくりが行われています。地元、漁協の岡耕作さんです。今では数えるほどしかいなくなった干しダコづくりをする1人です。干しダコは、もともと、漁師の保存食として作られていましたが、現在は贈答用、または昔からその味を知る地元の人に求められて作るそうです。タコの足に切れ目を入れたら竹の串で広げ、1週間から10日ほど干していきます。こうした冬の風物詩、今年は不安がありました。西日本豪雨の影響で海の環境が変わり去年は下津井のマダコは激減、今年の漁獲量が心配されました。禁漁期間を終えて10月以降の漁獲量は回復傾向にあるというものの2年前の半分ほどということです。地元の味、地元の風景への岡さんの想いをのせ、今年も港町下津井で干しダコが潮風に揺られます。




