倉敷市真備町の住民が水害の爪痕が残る資料の保存に向けて活動を続けています。
倉敷市真備町岡田にある富岡理弘さんのお宅の庭に、明治7年に建てられた蔵がありました。
蔵の土壁には、去年の豪雨災害の跡と、高梁川が決壊した、明治26年の水害の痕跡が見つかっています。
126年前の明治の水害の痕跡が残っているのは災害考古学でも非常に珍しいことだそうです。
富岡さん宅の蔵は今年7月に解体することになったため、2つの水害の痕跡が残る壁を切り取って、建設会社の倉庫に保存しています。
地元住民は、今年の1月に「真備・岡田の復興再生を考える会」を立ち上げ、復興活動の一環として水害の記憶を留める貴重な資料を残していこうと、「大水害伝承館」(仮称)を造る活動をしています。
この日は、伝承館創設へ向け署名活動の書類を郵送する作業を行っていました。
「真備・岡田の復興再生を考える会」では、来年1月末まで署名活動を続け、3月末には要望書を国や県、倉敷市へ出していきたいとしています。




