総社市で、空き家の有効な利活用や相談員の育成について考える研修会が開かれました。
研修会には、民生委員や不動産関係者など16人が参加しました。講師には、奈良県を中心に多くの自治体と連携して空き家問題の相談に取り組むNPO法人空き家コンシェルジュ代表理事の有江 正太さんが招かれ、空き家問題の実例の紹介や対処法について話しました。このなかで、有江さんは、「空き家の相談では、売却や賃貸などの不動産流通に関する内容が多い」といった相談内容の実例を説明。「登記や権利関係が複雑に絡んでいるため、法律や税務、建築などの専門知識も必要」と話しました。また、現在ある空き家の対策と同時に、将来的に空き家になる可能性の高い「空き家予備軍」への対策も重要ですと話し、所有者に防災・防犯面などの空き家にすることのリスクや少しでも早く相談することのメリットなどを理解してもらう必要があると説明しました。総社市内では、平成27年の調査では、およそ1000戸の空き家があり、今後増加すると予想されています。総社市では引き続き11月9日(土)と30日(土)に空き家の所有者などを対象に「対策セミナー」を開きます。




