5月28日から岡山市のカンコースタジアムで3日間に渡って繰り広げられた県高校総体陸上競技。倉敷・総社・玉野のKCTエリア勢の選手の活躍をテーマ別に振り返ります。
今年の岡山県高校総体陸上競技、男子では玉野光南が2年連続13回目の、女子では倉敷中央が2年連続5回目の総合優勝を果たしました。
◆独占
<棒高跳・杉岡(光南3・八浜中)>
男子総合優勝を果たした玉野光南。今年も得意とする種目で上位を独占しました。男子棒高跳びでは、この大会去年2位の杉岡選手が自己記録を更新する4m30を飛んで見事優勝を果たしたほか、1年の南條選手も3位に入る健闘を見せました。
<男子800m・北島(光南3・桑田中)>
また、男子800mでは去年につづき、玉野光南勢が表彰台を独占しました。レースは序盤から光南勢が引っ張ります。そして最後は北島選手がするするっと抜け出し、去年につづいて栄冠に輝きました。
◆圧巻
<女子100mH・藤原(中央3・井原中)>
女子100mHは熾烈な戦いとなりました。去年の全国中学校体育大会で優勝した注目の1年生・岡山操山の森岡選手、それに去年の大会、1年生にしてこの種目を制した倉敷中央の高橋選手、そして成長著しい倉敷中央3年の藤原選手がハイレベルなレースを繰り広げます。
序盤に強い森岡選手に対して高橋・藤原選手も必死で食らいつきます。落ち着いたレースを見せたのは、後半に強い藤原選手。終始、森岡選手と競り合い、見事、大会新記録で優勝を果たしました。
<5000m・多田(倉敷3・多津美中)>
また、男子5000mでは、去年の大会でこの種目を制した倉敷3年の多田選手が、圧巻のレース運びで連覇を達成しました。多田選手は序盤から終始、先頭に立ってレースを引っ張ります。最後は一人旅となったものの、タイムは14分33秒60。外国人留学生が記録した大会記録を更新しての優勝となりました。
◆意地
<3000mSC・高橋(倉敷南3・第一中)>
さて、男子では光南、倉敷といった強豪校だけでなく、倉敷4校の選手が意地を見せました。まずは男子3000mSC。この競技を得意とする倉敷や関西の選手たちに混じって、倉敷南の高橋選手が奮闘しました。高橋選手は、残り2周を過ぎた辺りでトップに立つと、そのまま後続を振り切り、見事、優勝を果たしました。
<男子走幅跳・岡崎(古城池3・新田中)、山口(天城3・東陽中)>
また、男子走り幅跳びでは、倉敷古城池の岡崎選手が、自己記録を7センチ更新する7m20で優勝、倉敷天城の山口選手も7m06でつづき、2位に入りました。
<砲丸・佐藤(青陵3・金光中)、虫明(青陵3・玉島東中)>
男子砲丸投げでは、この種目去年2位の倉敷青陵・佐藤選手が優勝しました。佐藤選手は5投目で自己ベストとなる13m29を記録。自身初となる優勝を果たしました。
◆夢叶う
<女子円盤投・松永(中央3・東陽中)>
<七種競技・堀之内(中央2・新田中)>
女子では、女子総合優勝を果たした倉敷中央勢の活躍が目立ちました。得意とする短距離種目のみならず、円盤投げでは3年の松永選手が、七種競技では、2年の堀之内選手がそれぞれ優勝を果たしています。
<女子4×100mR・中央(仁尾・松尾・山脇・藤原)>
そして、極めつけは4×100mリレー。女子100mで2位・4位・5位の松尾・仁尾・山脇選手に加え、100mH1位の藤原選手のベストメンバーで決勝のレースに挑みます。わずか400mのレースながら倉敷中央は他を圧倒するレース運びを展開。見事、47秒50の大会新記録で優勝を果たしました。




