台風19号による被害が東日本の広範囲で次々と明らかになるなか、西日本豪雨で大きな被害を受けた倉敷市真備町では、きょう、国土交通省中国地方整備局が、真備町の児童を対象に災害が予想される前からの行動を時系列で整理した自分自身の防災行動計画(いわゆる=)マイ・タイムラインを考える出前授業を初めて行いました。
出前授業は、岡田小学校の5,6年生を対象に行われました。
児童に配られたのは、「逃げキッド」というマイ・タイムラインを考えるためのシートです。
この「逃げキッド」は、鬼怒川が氾濫した茨城県常総市で生まれ、方言の「逃げ切るぞ」という意味と子どもも取り組めるものという意味の「キッズ」をかけています。
今回、その「逃げキッド」を活用して、国土交通省中国地方整備局が真備町の被災者の意見を取り入れた内容にして完成させました。
授業では、「台風や前線が発生」してから「川の水が氾濫するまで」の備えをシートに沿って考えていきました。
児童は、並び替え問題で、『台風や前線の「今後」の動きを調べる』、『避難するときにもっていくものを準備する』など「いつ」「なにをするのか」を記入していきます。
そして、避難するときには、手提げ袋ではなくリュックサックを使うことや、住んでいるところだけでなく川の上流の雨を確認することなどクイズ形式の空欄に答えを書いていきました。
答え合わせでは、動きやすい靴よりも長靴を履くことや移動中に危険となる水路やマンホールを事前に確認しておくことを学びました。
企画した国土交通省中国地方整備局は、この「逃げキッド」がマイ・タイムラインを作る骨組みになると考え、普及を目指しています。
国土交通省中国地方整備局は、今後、真備町内の小学校やまちづくり推進協議会、NPO法人などと連携して取り組みを進めていく考えです。




