大正から昭和にかけて活躍した倉敷市出身の日本画家、池田遙邨の描いた屏風作品に絞った企画展が、倉敷市立美術館で開かれています。
この企画展は倉敷美観地区周辺で来月開催される「倉敷屏風祭」に合わせて開かれたものです。
会場には、遙邨が20代から30代にかけて制作した屏風作品・3点が展示されています。
大正10年に描かれた「颱風来」と題された作品です。
三重県の名切村で描かれたもので、断崖に打ち付ける荒波と、崖に張り付くような家々は、台風という大自然の驚異に耐える人々の様子を表現しています。
昭和6年に制作された「祇園御社」という作品では京都の八坂神社を描いています。
八坂神社は江戸時代までは、「祇園社」と称していたそうです。
京都のまちに暮らす人々の様子を色彩豊かに描いた作品は遙邨の代表作として知られています。
企画展「池田遙邨の屏風」は、11月10日(日)まで、倉敷市立美術館で開かれています。




