趣味の油絵の素養をいかして黒板に描くチョークアートを楽しんでいる倉敷市老松町の小野さんと高山さんのお二人をご紹介します。
倉敷美観地区の入り口にある文化交流施設「倉敷物語館」日本最初の西洋美術館「大原美術館」をモチーフにした絵画。まるで油絵のように見えますが、いずれもチョークで描いたアート作品です。この黒板に描かれたチョークアートは倉敷物語館の中に常設展示されていて、毎月、新しいテーマの作品を楽しむことができます。チョークアートを描いているのは倉敷市老松町の小野肇さん78歳同じ町内会の役員高山誠二さん79歳と一緒に2年ほどまえから黒板にチョークで表現する絵画制作に取り組んでいます。この日は月に一度の作品を交換する日です。前回の作品「蔵王の御釜」から北アルプスの白馬岳の大雪渓を描いた今回の作品へと展示替えされました。小野さんがチョークで絵を描き始めたきっかけは何だったのでしょうか?【インタビュー】小野 肇さん(78歳)「(ふれあいサロンを開くようになった)公民館に黒板があるんですよ。殺風景な黒板だったから何か描いた方がえーんじゃないかということになって高山さんが最初に描いたんですよ」倉敷市老松町2丁目ここが老松本通り町内会の公民館です。
【インタビュー】高山誠二さん(79歳)「(公民館)の中に黒板があって、こりゃーもったいないななんかできんかな思うてチョークで絵を描いたらこりゃーいけるがなーと思って・・・それからはじまったんよ。こーやって手でいかにも水が流れるようにするんよあっという間に描ける。だいたい一日か二日ありゃー描ける。それにお金がかからない。100円で18色あるから18色あったらこれぐらいの大きさの黒板だったら何枚いうて描ける。油絵はやっぱり、重ねて描いたら何とも言えん色がでるけどチョークは重ね描きができんによ。白色の上に何か重ねよう思うても白色が消えてしまう。指でこすってみたりね・・そのへんが難しいかな。うそか本当か知らんけど「これチョークで描いたん?」いうてびっくりしてもらうところがええところかな」
小野さんも倉敷物語館に展示する次回作にとりかかりました。
【インタビュー】小野肇さん(78)「(チョークアート)をスマホで発信したらみんなから反響があって倉敷物語館へ展示する作品を描いてくれんか言われて
最初は、人前に出すようなものじゃないから断ったんですけど去年(2018)1月からずっと毎月1枚ずつ描いたんですよ」
小野さんが描いているのは徳島県の祖谷のかずら橋のようですこうして小野さんと高山さんの2人が描いたチョークアートは、毎月2回開かれるふれあい健康サロンで披露されます。
【インタビュー】ふれあいサロンの参加者「最初のころから比べてグーンと腕をあげられたので毎月楽しみで体操をしながらのぞきこんでいます」
【インタビュー】高山誠二さん「(チョークアートの)面白いところは、描いてダメだったら消して、またやり替えがきくところかなー」
【インタビュー】小野肇さん「毎月描き替えなやーいけんというのはあるけれど
いいようにできれば、みんながよろこんで「こりゃーえーなあ」いゆうてくれりゃーうれしいし、何もせんよりも認知症予防になるかなー」
趣味の油絵の素養をいかして描く小野さんと高山さんのチョークアートいつまでも私たちの目を楽しませてもらいたいものです




