総社市の井神社で水の恵に感謝し五穀豊穣などを願う初堰祭が行われました。
初堰祭は田植えの季節に合わせて湛井堰へ送り込む高梁川の水の量を増やす毎年6月1日に行われています。出席したのは高梁川の水の恩恵を受ける総社市や岡山市などの湛井十二ヶ郷用水組合に加盟する地区の代表およそ30人です。祭典では井神社の角田律宮司が祝詞を読み上げ、出席者全員で水の恵に感謝し、五穀豊穣を祈りました。湛井十二ヶ郷用水は平安時代末期に現在の岡山市高松地区の領主妹尾兼康が自分の領地に水を引き込むために整備した用水です。整備以降、幹線水路が張り巡らされた地区は干ばつ被害もなく稲作が行われています。初堰祭を行った湛井十二ヶ郷用水組合では今後、9月末ごろまで用水へ送り込む水の量を現在の毎秒3トンから3倍の毎秒9トンへ増やします。




