倉敷市は一昨年から相次いだ就労継続支援A型事業所の経営悪化による障がい者の大量解雇と事業所の廃止・取り消しを受け、検証報告書を公表しました。
倉敷市内にある就労継続支援A型事業所「あじさいの輪」などが、経営難に伴い平成29年、30年に相次いで利用者と職員延べ519人を大量解雇しました。これを受け倉敷市は障がい者が働きながら技能を身に付ける就労継続支援A型事業所の健全な運営と市としての業務内容や改善について検証を進めました。報告書では事業所の課題として、収益が上がる仕事を準備しないで事業を開始していたことや、A型事業所の作業に適性がない人まで助成金目的で採用していたこと
などと指摘しています。
今後は事業責任者にアセスメント=事前影響評価の研修を実施するなど対応を示しました。
また、市の対応については、事業者を指定する時の審査の厳格化を検討するほか、指導・監査体制の強化を挙げ、実地で経営改善指導を行います。
また、経営者向けの支援塾を継続して開催していきます。
倉敷市は今回の検証報告で今後取り組むことが明確になり、運用に役立てたいとしています。




