県の第3セクターの井原鉄道が平成30年度の事業報告をしました。
去年7月の豪雨災害のため運休したのを受け、5年ぶりの赤字決算となりました。
倉敷市真備町などを通る第3セクターの井原鉄道は、去年7月の豪雨で鉄道の施設などが水につかったため、一部の区間でおよそ2か月にわたって運休を余儀なくされました。
井原鉄道によりますと、去年4月から今年3月末までの井原鉄道の利用客数は、前の年を大きく下回る95万5千人で、7年ぶりに100万人を切りました。
また、運輸収入も前の年を大きく下回り、2億6800万円あまりとなっていて、利用者数、運輸収入ともに平成10年の開業年度を除いて過去一番の落ち込みとなりました。一方、信号機などの復旧費用や運休期間中のバス代行輸送におよそ9000万円かかり、列車燃料代の上昇の影響もうけたことで鉄道事業営業費は5億2753万円で、営業損失は2億3045万円となりました。
井原鉄道では、今後県内外からの企画ツアーの誘致を強化し、利用者の増加につなげたいとしています。また、今年度から高架の耐震化に取り組むとし、区間内500ヵ所に及ぶ高架の耐震診断を順次実施していく予定です。




