国と県、それに高梁川にダムを持つ中国電力は、高梁川流域の4市長との意見交換会で、条件を満たした場合、出水期にダムの事前放流を実施することを報告しました。
今回の意見交換会は、去年12月に防災・減災に向けた倉敷市の伊東香織市長や総社市の片岡聡一市長など高梁川流域の4市長から出されたダムの事前放流ルールなどの改善要望を受けて開かれました。
会議では、それぞれのダムの管理者がどのように改善を行うかを報告しました。
河本ダムを管理する岡山県は、大きな洪水が予想される場合ダムの水位を例年より下げておいてダムの空き容量を増やします。
新成羽ダムを管理する中国電力は、予想雨量と、実績累積雨量の合計がダム下流で洪水による被害の発生が推定される雨量を超えることを2回確認した場合、事前放流を実施し、渇水のリスクを考慮したギリギリのラインまでダムの水位を低下させます。
【インタビュー】
中国電力株式会社吉岡 一郎再生可能エネルギー部長
倉敷市伊東香織市長
総社市片岡聡一市長
ダム管理者と高梁川流域の4市長との意見交換会は、引き続き行いダムのコントロールについて話し合っていきたいとしています。
なお、総社市では来月に入って各地区でダムの事前放流の住民説明会を開く予定です。




