倉敷市児島味野の旧野﨑家住宅では所蔵する漆器を披露する企画展が開かれています。
国指定の重要文化財である旧野﨑家住宅は製塩業で財をなした旧家で、1,000点を超える漆器を所蔵しています。
2016年からは外部の専門家を招き漆器の本格的な調査を行ってきました。
現在、200点程度の調査を終えたところで、優れた漆器が多数見られたことから、今回初めて企画展が開かれました。
会場には江戸から大正までの重箱や盆、椀など25点が公開されています。
こちらの「源氏蒔絵重箱」は全体に金や銀、貝などで装飾が施され、源氏物語絵巻が精巧に描き込まれています。
日清戦争時に、広島を訪れていた明治天皇もこの作品を鑑賞したということです。
会場を訪れた人は気品にみちた漆器に見入っていました。
『野﨑家の漆器展華麗なる漆と蒔絵の彩り』は来月23日(日)まで旧野﨑家住宅で開かれています。




