高梁川水系水利用協議会の定例会議がきょう、倉敷市内で開かれ、今年7月から予定されている新成羽川ダムの工事に伴う渇水対策などを協議しました。
会議には国土交通省岡山河川事務所をはじめ、高梁川の水を利用している自治体、企業の代表などおよそ50人が出席しました。今年度は新成羽川ダムの工事に伴い、貯水位を低下させるため、開催時期が早められました。新成羽川ダムは昭和43年に発電所が運転を開始してから42年が経過していて、今回、取水口スクリーンの取り替えが計画されています。それに伴い、水位は最低水位よりもさらに27メートル下がります。工事は今年7月20日から来年5月10日まで予定されており、高梁川水系6つの主要ダムの中で最も貯水量の多い新成羽川ダムの工事は大きな課題です。高梁川水系主要6ダムの貯水率はきのう24日午前9時現在、100%を超えており、また、今後の降水量が平年を上回る確率が高いこともあって切羽詰った状況ではありません。しかし、新成羽川ダムを除く主要5ダムのそれぞれの貯水率が100%だとしても、全体の貯水率は、渇水調整会議開催の目安となる40%を下回ることから予断は許されません。過去の渇水時における貯水率50%程度のとき新成羽川ダムを除けば25%程度になることから協議会では今後の対応策として貯水率が25%以下となり、さらに減少すると予想される場合に渇水調整会議を開催し、具体的な節水対策を協議することを決めました。




