玉野市の製塩業に関する歴史文化を狂言で語り継いでいる玉野しおさい狂言会の公演「しおさと祭」が、1月14日、荘内市民センターで開かれました。
玉野しおさい狂言会は、2008年からかつて塩づくりの里でもあった玉野市の歴史や文化を狂言を通して語り継ぐ活動を行っています。現在は、8人のメンバーが、荘内や八浜の市民センターで練習をしながら年に一度「しおさと祭」と題して公演を行っています。今年は、嫁と姑にこき使われる婿養子の話を描いた「濯ぎ川(すすぎがわ)」や「太刀奪(たちうばい)」などの古典狂言が上演され会場を訪れた約150人の観客は、滑稽な狂言の世界観を楽しんでいました。また、新作狂言では、江戸時代、玉比咩(たまひめ)神社の宮司から製塩業に取り組くみ玉野市誕生に尽力した宮原豊・秀一親子を描いた「しおさとのあけぼの(前編)」が初披露されました。宮原秀一さんは現在の宇野港土地の創設者で狂言の中では初めて作った塩を振る舞う演出もありました。
【インタビュー】玉野しおさい狂言会斉藤 章夫 代表
来年のしおさと祭では宮原秀一さんの物語をメインした「しおさとのあけぼの(後編)」が披露される予定です。
玉野しおさい狂言会「しおさと祭」で新作狂言披露
【取材日】2019年1月14日
【場所】荘内市民センター
【住所】玉野市用吉
【インタビュー】玉野しおさい狂言会 斉藤章夫代表




