倉敷のGWの賑わいの中心、倉敷美観地区から一歩足を踏み入れた商店街に目を向けてみます。福島記者の取材です。
好天が続いた今年のゴールデンウィーク。不況の影響で観光客数の減少が続いた倉敷ですが、少しずつ復調の兆しが見えました。倉敷美観地区を訪れた人の数は、去年を上回りました。
一方、地元商店街では、倉敷美観地区の観光客を引き込むことで商店街を活性化しようとこの春、様々な演出を始めました。
今年は、1000円高速最後の連休となったこともあって倉敷駅前の駐車場は、県外ナンバーの車などで混雑しました。倉敷美観地区では、今年30回目となるハートランド倉敷が行われ、期間中9万8千人の人出で賑わいました。倉敷観光一番の人気スポット 大原美術館にも連日、県内外から観光客が訪れ、展示室は肩が触れ合うほどの人でいっぱいになりました。大原美術館の入館者は、期間中、去年とほぼ横ばいのおよそ2万人でした。
こうした観光客を少しでも商店街へ引き込もうという取り組みが始まりました。倉敷美観地区から倉敷駅まで続く商店街を江戸・明治から昭和・平成までのタイムトンネルに演出しようというものです。その実験として倉敷えびす通り商店街で行われたのが、昭和をテーマにしたイベント「ばっくとうざ昭和」です。
通りには、懐かしい昭和の写真が展示されたほか店先のショーウィンドーには、昭和の良き時代を思い起こすグッズが並べられました。観光客らが物珍しそうに覗き込んでいました。
一角では、冷やし飴やラムネなど昭和の味も提供されました。買い物や観光帰りの人が、昭和ノスタルジーにふけっていました。
倉敷美観地区から商店街を通って倉敷駅までをつなぐ今回の試み。年間300万人の観光客を商店街に引き込む「倉敷らしさ」を見つける試みが始まっています。




