岡山県特産のイグサの先刈り作業が倉敷市の下庄の水田で始まりました。
作業が始まったのは、イグサ栽培農家の栗坂正さんと今吉俊文さんの合わせて80アールの水田です。イグサは この時期に先を刈り込んで成育調整をし、夏の収穫に向け 質の向上を図ります。作業は、重さ5キロの先刈り機を使って 初夏を思わせる陽気の中、進められました。去年の年末までに植えられたイグサは、これまでに5,60センチに成長していていますが、これを40センチ程度にまで先を刈ります。イグサ栽培は、昭和50年代に入るまでは、ほとんどが手作業でした。写真家の中村昭夫さんは当時の先刈りの大変さを1枚の写真に収めています。当時と比べ、機械化が進んだとは言え、
重労働と成育管理の難しさは変わっていません。さらに需要の減少も受けて最盛期5千500ヘクタールあった岡山県のイグサ栽培面積は現在およそ1ヘクタールあまりにまでなりました。先刈りを終えたイグサは、これから1m5,60センチ程までに成長させ、7月に刈り取られることになります。




