倉敷市立美術館の美術教養講座「岡山弁から見る岡山文化」の2回目が9日開かれました。
美術教養講座の講師は、雑誌オセラの編集顧問で、『岡山弁JAGA!』などの作者として知られる青山融さんです。前回の講座では、玉島ゆかりの洋画家坂田一男の手紙に書かれている岡山弁を紹介しながら、岡山弁に見られる二重母音の変化や訛り方の法則などについて解説しました。今回は、岡山弁の単語やフレーズを中心に「おもしろい話」や「語源のあれこれ」などについて話しました。特に、岡山方言番付の西の大関に位置する「きょーてー」は、恐ろしいという意味ですが、青山さんによると古語辞典にある「気疎(けうと)し」人気がなくて何か出そうな感じ、が訛ったものだといいます。そのほか、夜を意味する「よーさり」うらやましいという意味の「けなりー」などの岡山弁も古語に語源を由来するものであると説明しました。約80人の受講者は、ユーモアたっぷりに解説する青山さんの方言講座に耳をかたむけながら岡山弁を使う岡山県人の気質や岡山の文化への認識を新たにしていました。




