倉敷美観地区の有隣荘で恒例となっている春の特別公開がきょうから 始まりました。
80年以上の歴史を持つ有隣荘から首を出す巨大な竜。今回は現代アート作家ヤノベ ケンジさんの作品が公開されました。ヤノベさんは、1997年に旧ソ連のチェルノブイリに入り、原発事故の現場を視察し、現代社会のサバイバルからリバイバルをテーマに創作活動を続けています。有隣荘内では、放射能防護服を着た「トらやん」というヤノベさんが生み出したキャラクターが至る所に置かれています。防護服に取り付けられたカウンターは室内の放射線を実際に感知した数が表示されていきます。中には、核実験で被爆した第五福竜丸から飛び出した龍が映像を映し出す作品もあり、来場者を驚かせていました。また今回は 有隣荘ゆかりの大原孫三郎や児島虎次郎にちなんだ「龍」や「虎」にも表現が重ね合わされていて楽しめます。大原家旧別邸有隣荘の特別公開は5月9日(日)まで開かれています。




