倉敷市真備町の株式会社「フィル」が、運営する3ヵ所の就労継続支援A型事業所を閉鎖し、障がい者を大量解雇した問題で、倉敷市はフィルに対し、指定障害福祉サービス事業者としての指定を取り消しました。
フィルは経営破綻のため、3月15日付で倉敷市内にある3カ所全ての事業所を一斉に閉鎖し、障がい者171人を解雇しました。倉敷市ではフィルに対し、障害者総合支援法に基づき、解雇した障がい者の再就職を支援するよう勧告・命令を出していましたが、具体的な改善が進んでいませんでした。また、利用者に対し、3月15日に支払うべき賃金が支払われておらず、このことから、倉敷市はフィルに対しA型事業所の運営者に対する最も重い行政処分である指定の取り消を4月13日付けで通知しました。A型事業所への指定取り消しは、県内で初めてとなります。4月5日現在で、再就職先が決まっているのは8人で、倉敷市では、引き続きフィルに対して利用者の再就職先を斡旋するよう指導を続けるとともにハローワークと協力して合同就職説明会を開くなどして支援していく考えです。




