1週間以上も早くサクラの満開を迎えた今年、桃の栽培農家でも例年より早く桃の花が咲き始め授粉作業に追われています。
桃の蕾が膨らんでピンク色の花が咲き始めた桃畑では、桃の木の下にネットを敷き膨らんだ蕾や花を取る作業が行われます。「花取(はなと)り」と呼ばれる作業では、比較的花粉の多い品種の「白鳳」や「黄金桃(おうごんとう)」などから花や蕾を摘み取ります。摘んだ花や蕾は、採葯器(さいやくき)という機械を使っておしべの先にある花粉の袋「葯(やく)」を取り出していきます。ふるいにかけて「葯」だけにすると乾燥させて「葯」を開かせ花粉を採取していきます。こうして採取した「花粉」は水鳥の羽などで作った「ボンテン」という道具で自然に受粉できない「白桃」や「おかやま夢白桃」といった品種の桃の花に人工授粉していきます。
【インタビュー】佐伯亮太朗さん
人工授粉は、桃の花が散るまで行われ、そのあとは、間引き、袋かけ作業と続きます。
桃の授粉作業はじまる
【取材日】2018年 3月31日(土)
【場所】総社市小寺
【インタビュー】桃の栽培農家・佐伯亮太朗さん




