倉敷市立美術館で戦後のさまざまな表現に焦点をあてた展示「戦後の造形」が開催されています。
大量の木くずと削られた木。
寺田武弘さんの「変位3」という作品です。
木をひたすら削ったエネルギッシュな作品です。
倉敷市立美術館では、岡山にまつわる作家を中心に戦後に作られた24点のアート作品を展示しています。
高度経済成長の中の貧富の格差という社会のゆがみを描いた作品や、人間の体に注目した作品。作家の頭の中の色や形を表現している作品などが時代を追って展示されています。工藤哲巳さんが1964年に制作した「愛」という作品は近づいてよく見てみると電気の配線図で作られていて、頭から出ている線の先には私はあなたを愛していますとフランス語で書かれた箱が置いてあります。
電気的なものを通して、愛を語る現代を彷彿とさせる作品です。
戦後、新しいものを生み出そうとする作家のエネルギーが感じられる「戦後の造形」は5月27日(日)まで倉敷市立美術館で開催されています。




