総社市内18の社会福祉法人でつくる社会貢献活動推進協議会=通称・「ふくしネットそうじゃ」は シンポジウムを開催し、 これまで実践してきた活動を報告しました。
会場には社会福祉法人や関係機関の職員などおよそ120人が訪れました。
はじめに、岡山県老人福祉施設協議会の小泉 立志 会長が基調講演を行いました。
小泉さんは、福祉事業の規制緩和や社会福祉法の改正といった、社会福祉法人を取り巻く環境の変化や、高齢化・人口減少問題などに触れ、地域の高齢者などが 最後まで安心して暮らすには、地域の社会福祉法人や事業所が連携し、医療と福祉が統合された総合生活サービス(=暮らしのコンビニ)が必要だと述べました。
基調講演のあとは、ふくしネットそうじゃが去年7月の立ち上げから実践してきた事業が報告されました。
くらし応援事業の報告では、家庭や職場で余った食品を募り、生活困窮者の自立支援に役立てる「フードドライブ」を2回実施し、1000個以上の食品が集まったことが報告されました。
また、仕事応援事業では、ひきこもり状態にあった人が福祉施設でのボランティア体験などの支援を通して、現在は本格的な就労に向けて自発的にボランティアを続けながら 資格取得を目指しているといった事例が紹介されました。
そのほか、 新たな取り組み応援事業として、総社市で初となるこども食堂の開設を支援した事例が報告され、参加者は、シンポジストの発表に真剣な表情で耳を傾けていました。




