平安時代の歌人、西行法師が四国行脚の際、玉野市の渋川海岸へ立ち寄ったことにちなんだイベント西行まつりが開かれました。
「おりたちて浦田に拾う海女の子はつみより罪を習うなりけり」これは、西行が浦田ヶ浜、現在の渋川海岸を訪れた際に詠んだ句です。イベントでは、この句や渋川海岸に関するクイズに答えるクイズラリー、渋川の長い藤棚にちなんだ藤の実飛ばし大会などが行われました。
あわせて去年8月から11月まで募集された短歌の西行賞の表彰式も行われました。北は青森、南は鹿児島から582人の応募作品が寄せられ、審査の結果、入賞した13人に賞状と記念品が贈られました。最優秀の「西行賞」に選ばれたのは、岡山市の樋之津保子さんの句、「『せがれの嫁に』と所望されしも遥かなる渋川に来て翁をさがす」でした。また、高校生の句から選ばれる特別賞には玉野光南高校の黒住若菜さんなど3人が決まりました。
今日は日中の最高気温が玉野で14・3度、倉敷で19・7度と、3月下旬から4月中旬並みで今年一番の暖かさとなりました。
訪れたおよそ1000人の人たちは西行も眺めた渋川の海を見ながらのんびりとした時間を過ごしていました。




