48年ぶりに保存修理を行っている倉敷市林の熊野神社で現場の見学会が開かれました。
見学会は地元・児島のドラムパフォーマンスグループ「己」の太鼓演奏でスタートしました。熊野神社では去年11月から国の重要文化財に指定されている本殿第二殿の保存修理を行っています。最初に熊野神社の佐藤みつゆき宮司が神社の由来などについて話しました。つづいて工事の設計・監理にあたっている文化財建造物保存技術協会の担当者が建物の特徴や修理の進捗状況を説明しました。倉敷市林の熊野神社には6棟の本殿があり、第二殿は6棟の中で最も古く室町後期に再建されたと伝えられています。訪れた人は84年ぶりとなる塗装の塗り直し作業の様子や48年ぶりとなる檜皮葺屋根の葺き替えの技法などを見学し、熊野神社に対する見識を深めていました。また会場では実際に屋根に使用する檜皮へ訪れた人が日付と名前を記していました。熊野神社の保存修理は12月まで行われる予定です。




