倉敷市の屋内水泳センターは下水の熱エネルギーを利用した温水プールシステムを導入しました。
下水熱利用システム、「くらげのゆ」はプールの水を温めるために使っていたボイラーの老朽化に伴い新しく導入したもので、日本で初めての取り組みです。温かい下水を毎分285リットル、熱を採取する採熱管へ送り込み、地上に設置した熱交換機を使ってプールの水を温めます。総工費はおよそ1億8千万円です。施設の利用開始にあわせ倉敷市の伊東香織市長は、「下水でお湯を作るという新たな下水道役割を知ってもらいたい」と挨拶しました。この設備の導入で、水を温めるために使用されていた蒸気ボイラーより年間30パーセントの二酸化炭素を削減できます。倉敷市の気温は氷点下4度まで下がりますが下水の水温は最低18度と暖かい事、また、環境への負荷軽減の観点から今回の導入となりました。




