絵画の道を歩んで50年あまり、総社市の洋画家 渡辺 暉夫さんは、5月6日からサンロード吉備路で個展を開催されます。今回の個展では、裸婦をモチーフにした作品を出品します。個展にかける意気込みを取材しました。
総社市宿の洋画家渡辺暉夫さん69歳。小学生のころから、倉敷市出身の洋画家故河原修平氏に絵を学び、岡山大学教育学部特設美術学科へ入学し、画家の道を歩んで、50年あまりになります。今、キャンバスに描くのは、裸婦。柔らかな女性の姿態が光と影の中にうかびあがっています。どちらかというと具象と抽象の中間に位置する半具象画の渡辺暉夫さんは、これまで、一貫してレモンのある風景を描いてきました。渡辺さんにとってレモンは、人間の中の輝きや社会の中の真実を表現するための手段で、その「真実とは何か」をより明確に表していくためのモチーフが裸婦であると言います。したがって、渡辺さんが描く裸婦は、単の美を追求するものではなく、生命体としての美しさや力強さを合わせ持ったものです。5月6日から12日までサンロード吉備路で開かれる個展では、裸婦を正面から描いたもの、また、後ろ側から描いたもの、一つの画面に前から、横から、後ろからの多方向からとらえた裸婦を描いたものなど約20点を出展します。




