自動車需要が落ち込む中、キャンピングカーの販売が好調です。団塊の世代の定年退職や高速道路1000円の大幅割引が追い風となり、車での旅行ニーズが高まっています。
ユーザー「思い立ったらすぐに出発できるのが一番の魅力」
車の中にはベッドやキッチン、トイレなどを備え、キャンピングカーはまさに動く別荘です。
ユーザー「いろんなところに別荘を持っていけるという感じ」
実は倉敷にも、このキャンピングカーを愛し、情熱を持って普及を進める企業があります。
山田社長「いろんな空間にワープできる宇宙船。好きな時間に好きな場所に旅できる」
倉敷市東富井にあるキャンピングカー販売ディーラー「デルタリンク」。キャンピングカー製造メーカーに務めていた山田社長が平成7年に、倉敷の地に店を構えたのが始まりです。
山田社長「キャンピングカーが普及していなくて雪が降らないところということで倉敷を選んだ」
デルタリンクでは新車および中古車のキャンピングカーやトレーラーの販売、そしてメンテナンスを主な業務としています。倉敷を本拠地に今では全国4箇所にグループ店があります。全店舗でおよそ150台の在庫を抱え、販売台数は全国トップクラスの実績を誇るまでに成長しました。
山田社長「倉敷は中四国、九州、関西にむけてハブになっている。交通網が発達していてお客様に来てもらいやすい利点がある」
日本RV協会がまとめたキャンピングカー白書によると、2007年度のキャンピングカーの売り上げ金額は、業界全体で255億と、前年度を12.4%上回りました。日本RV協会が2008年に実施した調査では、40歳代から60歳代の人たちがキャンピングカーオーナーの8割以上を占めています。子どもとキャンプを楽しむファミリー層と夫婦二人で気ままに旅行を楽しむシニア層が中心です。
デルタリンクでは数年前からはオリジナル商品の開発を進めています。顧客拡大と販路拡大が狙いです。国産ワンボックスカーを改造したキャンピングカーを岡山市内の業者に委託して製造しています。ファミリー層をターゲットにした「スナフキン」、シニア層をターゲットにした「ロシナンテ」と、ターゲットとなる世代を意識してデルタリンクオリジナルのキャンピングカーを世に送り出しています。今年2月にはさらなる顧客拡大にむけて新商品「ダブスター」を発売しました。
山田社長「ダブスターはキャンピングカーの中の1車種というよりはキャンピングカーの分類に少し重なっているというコンセプト。若い世代が通勤もできるサイズの車でアウトドアを楽しめるよう開発した」
今までは30歳代半ばから上の世代がターゲットでした。日本RV協会の調査でキャンピングカーオーナーの1%にも満たない20歳代にまでターゲットを広げました。本格的なキャンピングカーまでは必要としていないユーザーを取り込む狙いです。
山田社長「20代から40代をターゲットに置くことによって新たなユーザー層を開拓。販売量を増やすとともに将来のキャンピングカーユーザーの入門編になればと」
およそ15年前、わずかな従業員でスタートしたデルタリンク。こだわりのない自由な発想、そして時代のニーズにあわせた的確な判断で道を切り開いてきました。倉敷を拠点に中四国、さらには全国へ夢の乗り物『宇宙船』を届け続けます。
山田社長「僕のポリシーはこだわりのないのがポリシー。絶対にこうでなければいけないという考えは持たないようにしている。社訓というものはないが『まず楽しくやること、それと嘘をつかない』、この2つだけが我が社の条件」




