去年4月、繊維のまち倉敷市としての歴史文化物語が日本遺産認定を受けたことを記念して、シンポジウムが行われました。
シンポジウムでは講演やパネルディスカッションが行われました。
基調講演では「文化資源の活用とその手法」と題して東洋大学大学院客員教授の丁野朗さんが話しました。丁野さんは、「観光は『地域の歴史・文化のストーリーをいかに表現し発信するか』が重要だ」と説明し、倉敷の今後の課題として地域資源を活かした事業を推進するための体制づくりや継続的に事業を行うため民間主導で何ができるかなど5つの項目をあげました。
パネルディスカッションでは倉敷市歴史文化基本構想等審議会会長の尾崎聡さんをコーディネーターに児島のデニムメーカー社長真鍋寿男さんなど4人が「日本遺産をまちづくりに活かす」をテーマに意見を交わしました。市民が主体的に情報を発信する方法や市民にも地域の良さに気付いてもらう取り組みなどが提案されました。
倉敷市では去年4月に「一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~」が日本遺産として認定されました。倉敷市日本遺産推進協議会では現在小学生が興味を持って学べる「学習まんが」の製作などを進めておりシンポジウムの提言なども参考に活動に取り組んでいきます。




