倉敷市立美術館が昭和60年に美術品の収集活動を始めて今年で25年になります。コレクションを通して25年の歩みを振り返る企画展「交叉するまなざし」が倉敷市立美術館で開かれています。
今回の企画展では倉敷市立美術館の収蔵品のうち72人の作家の171点が一挙に公開されています。過去25年間の中でも最大規模の企画展です。倉敷市立美術館は昭和58年に当時の倉敷市役所庁舎を改装してオープンしました。開館当初の収蔵品は画家・池田遥邨の寄贈作品489点のみでしたが、昭和60年から本格的に収集活動を始め、現在では1万1,000点を超える作品を所蔵しています。作品の関連資料を多く所蔵しているのも倉敷市立美術館の特徴です。こちらの作品は設計図とともに展示され、資料の充実ぶりを伺わせています。一方で初公開の作品7点も出品されました。郷土の洋画家・赤松麟作の「鳩」は昭和3年に描かれた大作です。昭和から平成まで倉敷市立美術館の歩みとともに25年間のコレクションを公開した企画展「交叉するまなざし」は5月23日まで開かれています。期間中4月24日(土)には学芸員による作品解説、また5月2日(日)には対話型鑑賞会が行われます。




