軽度の知的障がい者が就業を目指す県立の高等支援学校が、倉敷市児島の琴浦高校跡地に開校し、１３日入学式が行われました。
県立倉敷琴浦高等支援学校に入学したのは、中学校を卒業した倉敷市や玉野市の生徒２４人です。小田眞弓校長は、「地域に根ざした県立琴浦高校の精神を受け継ぎ、地域に愛される学校を目指します」と挨拶。入学生を代表して女子生徒が「２４人で力を合わせてこの学校の歴史をつくっていきたい。いろいろなことに挑戦し、充実した学校生活を送ります」と意気込みを話しました。岡山県の石井 正弘知事は、「障がい者の職業教育推進の先導的役割を果たしてほしい」と期待の言葉を寄せました。倉敷琴浦高等支援学校は、軽度の知的障がい者が卒業後、就業を目指すための学校で、３年過程の職業学科が設けられています。学科には家政と流通サービス、環境サービスの３つのコースがあり、教室での実習や地元企業での就業体験などを通して、働くための知識や技能を身につけます。知的障がい者が就業を目指す県立の高等支援学校の設置は、去年岡山市に開校した岡山瀬戸高等支援学校に続いて、中国、四国地方で２校目です。倉敷市には、今後、小、中、高等部をそろえた支援学校が真備町に開校する予定です。
