認知症の人への支援を進めている総社市では、理解と支援を地域住民にも広げるため行方不明者の捜索訓練を行いました。
今回の訓練は、地域別に5回実施されます。総社市山田では、西部地域包括支援センターの職員や地元営農組合、婦人会のメンバーなどおよそ40人が参加しました。
行方不明者の家族が地区の民生委員会長へ連絡する場面から訓練が始まりました。地域の人たちへ協力を呼び掛けると同時に警察へも連絡し捜索を依頼します。あわせて、総社市が運用し登録を呼びかけているメールサービス「そうじゃおかえりサポートメール」も配信されました。現在597人が登録しており、総社市では今年度中に登録1000人をめざしています。
集まった地域の人たちを6つの班に分けて行方不明者の写真や特徴を手掛かりに地域を歩いて探します。
山田地区では10月から2回、認知症サポーター養成講座も開催しており、行方不明者を見つけた時にどう声をかけるかも心得ています。上手に会話をしながら発見したことを連絡し訓練を終えました。
総社市では少なくとも1,729人の認知症患者がおり、今後も訓練などを通して支援の輪を広げたい考えです。




