倉敷地域59の寺院でつくる倉敷仏教会主催の公開講演会が開かれ「医療現場で求められる仏教」について理解を深めました。
倉敷市立美術館3階講堂で開かれた講演会では、主催者を代表して倉敷仏教会会長で倉敷市福田町浦田の浄土真宗の寺「西運寺(さいうんじ)」の丹下信行(しんぎょう)住職が挨拶しました。講師には、大分県宇佐市の総合病院院長で龍谷大学の実践真宗学教授の田畑正久さんを迎え、「医療現場で求められる仏教」と題する講演を聞きました。外科医師で宗教者でもある田畑さんは、「医療と仏教の協力関係」の構築に取り組んでいて、『医学や医療技術は、人の生、老、病、死という4つの苦難を一時的に先送りするだけで最終的に死に至るもの。しかし、仏教には「生死を超える道」という教えがあり人の苦悩を救うことができる』ということを話しました。会場には、倉敷仏教会の会員や檀信徒など仏教関係者約100人が詰めかけ、4つの苦しみに直面した人間は仏教的な救いを求めていることへの理解を深めていました。
倉敷仏教会公開講演会医療現場で求められる仏教
【取材日】2017年10月31日
【場所】倉敷市立美術館3階講堂
【住所】倉敷市中央




