倉敷市の水道局は、県内の市町村との連携を図るため、広域災害救急医療情報システムEMIS(イーミス)を活用して災害時に医療機関が断水した想定で応急給水訓練を行いました。
訓練は、倉敷市内で震度5強の地震が発生し、広範囲に断水している想定で県内の自治体と4つの水道企業団へ給水応援を要請するところから始まりました。応援要請をうけ倉敷市の片島浄水場に集まった24の水道事業体の給水車は、広域災害救急医療情報システム(EMIS(イーミス))を活用して断水して水の供給を必要としている医療機関へ適宜派遣されました。給水車は、指示のあった配水池で水をくみ上げ、派遣先の病院へ向かいました。今回の応急給水訓練には、倉敷市内11の医療機関が参加し、EMIS(イーミス)を使って災害発生時の被災状況を知らせる情報発信伝達訓練も行われました。倉敷市幸町のしげい病院では、常設の受水槽へ水を入れる訓練と合わせてエババルーンと呼ばれる簡易型の組立て式貯水槽に1トンの水を溜める訓練も行われました。病院では、受水槽の開け閉めや仮設の給水栓を使った給水の方法などを確認し万が一の災害に備えていました。なお、広域災害救急医療情報システムを活用し、災害時に医療機関が断水した想定での応急給水訓練は全国初の試みでした。
広域災害救急医療情報システムEMIS災害時の医療機関への応急給水訓練
【取材日】2017年10月19日
【場所】倉敷市片島浄水場(倉敷市片島町)
西之浦配水池(倉敷市連島町西之浦)
しげい病院(倉敷市幸町)




