倉敷市林の修験道総本山・五流尊瀧院で山伏姿の修験者による護摩法要が行われ、除災招福を祈願しました。
全国から集まった山伏姿の修験者およそ50人がホラ貝の音を響かせながら五龍尊龍院を出発し、熊野十二社権現堂までのおよそ600mの道のりを練り歩きました。一行は到着するとまず山伏の持つホラ貝や錫杖などの主要な道具を問う『山伏問答』を行い、山伏がどういうものか訪れた人たちに披露しました。その後、護摩壇を取り囲む結界で弓を射て、護摩壇の邪気を清める儀式『法弓』などを行い、護摩壇に点火しました。護摩壇に激しい炎が上がると、全国の信者の願い事を記した護摩木およそ2千枚が次々と投入され、読経しながら成就を祈りました。参拝者も手を合わせたり、経を上げたりし、無病や家内安全などを願っていました。熊野大権現大祭は毎年、10月4日・5日に開かれています。4日には蟻峰山で山修行が行われ、大祭を締めくくる行事として採燈大護摩供が行われています。




